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緊 急 の お 知 ら せ

レプトスピラ症の発症が確認されています。

愛犬のみならず、飼い主さんにとっても危険な伝染病!

感染と発症の予防には予防注射が確実です。

この情報の内容は平成12年11月5日に更新しています。

ワクチン対応表 ↓ 予防接種証明書を参照してワクチン追加の要不要を確認できます。


先日、横浜市保土ヶ谷区某所において "犬のレプトスピラ症" の発症が確認されました。

これまではほとんど「横浜には無い!」と思われていた病気ですが、獣医師会の先生方の調査により予防注射を接種していない他の個体にも免疫抗体が発見され、"病気は在る!" ということがわかりました。

レプトスピラ症というのは家畜伝染病予防法第4条第1項で規定され、同施行規則第2条において指定されている届出伝染病です。この病気は法律により、犬(そのほか牛や水牛や鹿や豚やイノシシ)にこの病気が見つかった場合にはすぐに届け出をしなくてはならないということが決められている伝染病です。

そして、この病気は人にも感染する可能性を持っており、いわゆる "人畜共通伝染病" として「怖い病気!」としては認識されていましたが、神奈川区周辺地域での感染と発病例が報告されておらず、とくに「要注意!」な伝染病として認識されてきたわけではありませんでした。

ところが今回発症例の報告のあった場所は保土ヶ谷区の一部地域であり、神奈川区と距離的にもきわめて近いこともあって、積極的な情報の収集と対応策を講じておく必要があるとの認識からこの情報の公開をしています。

【原因菌】
感染は通常尿中に排泄されたレプトスピラの菌を取り込むことにより成立します。

レプトスピラ症にはいくつかの種類(血清型)があることが知られています。 それらは、

L.icterohaemorrhagiae
L.canicola
L.autumnalis
L.hebdomadis
L.australis
L.pyrogenes
などの名前で分類されています。

これらは犬だけでなく多くの野生動物(特にネズミ)を介して伝搬することが知られていますが、一般に犬に対して強い病原性を持つといわれているのは "L.canicola" 型であると言われています。

また、これらの内 L.icterohaemorrhagiae という型の菌はヒトに対して "ワイル病" という名前で強い病原性を発揮することがわかっていますが、その他の型のレプトスピラに関しても "秋疫" 、 "七日熱" 、 "天竜熱" などの名前で呼ばれるようなヒトに対する病原性を発揮することがわかっています。 【伝播】
直接接触することや交配・交尾、母子感染により・・・また、食べ物や水などを介して伝搬することが知られています。

現実的にはネズミが媒介して伝搬する可能性が高く、特に公衆衛生面と食品衛生的にはネズミによる伝播・汚染の拡大が心配されます。

【発病・症状】
潜伏期間は1〜14日くらい、
高熱やおう吐・下痢、口の中の潰瘍形成(出血)や黄疸の発現、腎臓や肝臓が影響を受けることもあります。動物は脱水や黄疸、尿毒症などで苦しみますが、治療にも係わらず生還できないケースもたくさんある怖い病気です。

猫の場合も感染・発病する可能性はありますが、実際にはそれほどたくさんの発病が確認されているわけではないようですし、場合によっては不顕性感染を起こしていることもあるようです。

【診断】
診断は顕微鏡下で行うことも可能ですが、確定診断には "抗体検査" が決定的です。

【予防・対策】
決定的な予防法は、"予防注射" を接種することです。

これまでに予防注射で "7種混合ワクチン" などレプトスピラ症に対応しているワクチンを接種している場合は、 "すでに対応済み" ということで一安心です。ただし、過去1年以上追加接種を行っていない場合は早めに動物病院で追加接種を行っていただくことをお薦めします。 ワクチンの確認 ↓

もしも「予防接種は狂犬病だけ・・・!」とか「ジステンパーやパルボウイルスの予防注射は済んでいるけれど、レプトスピラ症の予防注射だけは射っていない!」いう場合には、できるだけ速やかにレプトスピラ症の予防接種を受けることが先決です。

レプトスピラ症の予防注射は単独で接種することが可能ですので、動物病院に相談することができるはずです。


飼い主さんは、この状況に対していたずらに神経質になってはいけません。
公園や広場などで不特定多数の動物(とくに犬)と不用意な接触を行わないような注意が必要です。
一見、健康そうに見える犬でも、"キャリアー" という "元気なのに菌をまき散らかしている" 個体がいるかも知れませんので、知らない犬や初めてあった犬と不用意に愛犬を接触させないようにしましょう。
また、「可愛い!」からといって知らない犬に口を舐めさせたりするなどの(濃い?)接触をするのも問題です。病原菌を誰が持っているのかは外からでは判りません。
排泄物や汚染物からの感染が考えられますから、愛犬を地面や植物に口を付けさせないことや植え込みの中などに入らないようにリードすることも良い方法です。
手洗い等を励行しましょう。とくに糞便の始末をした後などはきちんと(石鹸を使って)手を洗うようにします。


同様の内容ですが、横浜市獣医師会のホームページからも情報を入手することができます。

 

対 応 表
一般的に入手可能なワクチンに関して "レプトスピラ症" への対応を表にしています。
背景色が "  " のワクチンは "レプトスピラ症" に対して未対応です。
背景色が "  " のワクチンは "レプトスピラ症" に対して対応済です。
ワクチンの接種証明書に貼付されているシールでメーカーと種類を確認してください。
ワクチン名(名前順)適 応 症メーカー
京都微研
 キャナイン-3

 (CD,CA-2)
犬ジステンパー
犬伝染性肝炎
犬アデノウイルス(2型)感染症
微生物科学研究所
京都微研
 キャナイン-5

 (CD,CA-2,CPI,CP)
犬ジステンパー
犬伝染性肝炎
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症の予防
微生物科学研究所
京都微研
 キャナイン-8
追加接種の必要はありません。
 (CD,CA-2,CPI,CP,L)
犬ジステンパー
犬伝染性肝炎
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬レプトスピラ病
微生物科学研究所
京都微研
 キャナイン-9
追加接種の必要はありません。
 (CD,CA-2,CPI,CP)
犬ジステンパー
犬伝染性肝炎
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬コロナウイルス感染症
犬レプトスピラ病
微生物科学研究所
京都微研
 犬パルボ不活化ワクチン
*
犬パルボウイルス感染症 微生物科学研究所
京都微研
 犬パルボウイルス感染症生ワクチン
*
犬パルボウイルス感染症 微生物科学研究所
デュラミューン 5
 (Duramune-5)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
共立商事
デュラミューン 8 追加接種の必要はありません。
 (Duramune-8)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬コロナウイルス感染症
犬レプトスピラ病
共立商事
ドヒバック5
 (Dohyvac-5)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
共立商事
ドヒバック 7 追加接種の必要はありません。
 (Dohyvac-7)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬レプトスピラ病
共立商事
ノビバック DHPPi+L 追加接種の必要はありません。
 (NOBIVAC-DHPPi+L)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬レプトスピラ病
三共
ノビバック LEPTO 追加接種の必要はありません。
 (NOBIVAC-LEPTO)
犬レプトスピラ病 三共
ノビバック DHPPi
 (NOBIVAC-DHPPi)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
三共
ノビバック PARVO-C *
 (NOBIVAC-PARVO)
犬パルボウイルス感染症 三共
バンガード 7 追加接種の必要はありません。
 (Vanguard-7)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
犬レプトスピラ病
ファイザー製薬
レスカミューン DA2PL 追加接種の必要はありません。
 (Rescamune DA2PL)
ジステンパー
犬アデノウイルス(2型)感染症
犬パラインフルエンザ
犬レプトスピラ病
ファイザー製薬
レスカミューン P-ML *
 (Rescamune P-ML)
犬パルボウイルス感染症 ファイザー製薬
 
* 単身で接種されている場合です。
  他の混合ワクチンと組み合わせて接種されている場合はそちらを参照してください。

詳しい情報は証明書を発行した動物病院(獣医師)にお問い合わせください。

ワクチンの接種は病気に対する免疫の獲得を完全に保証するものではありません。接種時期や回数、その他動物の体調などによって獲得できる免疫の量が左右されることがありますので、対応済みのワクチンを接種してあるということだけで100%安全とはいえない場合もあります。したがいまして、すでにワクチンを接種している愛犬であっても日常的に十分な注意ときちんとした衛生管理が必要です。

この情報に関する最新情報を引き続き提供していきますので、今後の情報にも注意してください。







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