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●上手な動物病院のかかり方 (注意事項)


Q:動物病院にかかるときにはどのようなことに気をつければよいでしょうか。

A:次のように段階に分けてお話しをします。

来院前の準備:
診察時の要点:
自宅に戻ってからの注意事項:
再診以降の注意事項:
入院しなくてはならない場合:
その他一般的な事項:
いろいろな質問事項:
ワクチン接種に訪院するときの注意事項:
狂犬病の予防注射について詳しく解説



一番上に返ります来院前の準備:
動物病院に出かける前に、以下のことを前準備として用意しておいていただくことで、大変スムースに診察を遂行することが可能です。
動物に関する情報をなるべく正確に確認できるもの・・・血統書や管理日記などがあればそれを持参する。入手先や生年月日がわかると便利
検査などで血液検査をしなくてはならない場合もあるかもしれませんので、できればその日の朝の食餌を抜いておく
来院前にシャンプーしてしまったり、耳掃除をしてしまったり、長時間散歩に行ってしまったりしないこと
念のため、当日の朝のウンチを採っておきましょう。
お腹をこわしているような場合、ドッグフードやネコ缶などの銘柄やおやつの名前などを控えておくか実際に持参する。もしも、吐いたり下痢をしている場合には、それらを必ず持参する
皮膚病の時などは、シャンプー剤の種類と銘柄などを控えておくか持参する
以前に他の病院などでもらっていた薬やシャンプーなどがある場合には、その残りを持参する
痙攣とか発作のような問題で動物病院を訪れる場合、診察室では確認することが難しい場合が多いですから、ビデオなどを持参して獣医さんがそれで確認できるようにするのもよい方法です。

一番上に返ります診察時の要点:
予防注射などではじめて動物病院を訪れる子犬や子猫の場合:
ワクチン接種に訪院するときの注意事項:を参照してください。
病気を上手に発見するために、飼い主さんから教えていただきたい項目:
一人で外に出歩いたりしていないか
- 事故にあった可能性はないか
- けんかをしている可能性はないか
複数の人が面倒を見ている場合にはその事実
- 外でご飯をもらったりしていないか
- 別の病院に連れて行っている人がいないか
最近、環境や住所が変わったりしたことはないか
- 人が増えた・減った
- 動物が増えた・減った
- 住所が変わった・飼い主が変わった
不妊・去勢手術をしたことがある・ないあるいは不明
先天的な異常や事故の後遺症などがあればその内容
以前から持病があって投薬や処置などを受けていればその内容
以前に何らかの病気や手術を受けたことがあればその内容
その異常がいつ頃から認められたのか
主にどのような異常が認められたのか
それに伴って何か付随した異常を見つけたり感じたりしたか
その異常は一旦収まったのかそれとも現在でも継続しているのか
その異常は "いつも異常" なのか、"異常なときがある" のか
食欲・元気等の一般的な状態に異常は見られるのか
吐き気・下痢などの症状はあるか
オシッコはちゃんと出るか、回数や色は
最近、食餌の内容や銘柄を変えたことはないか
鼻水や涙やよだれや臭いなど、体から何か出ているか
どこか触ると痛がったり怒ったりするか
体の一部分が異様に膨らんだり腫れたりしていないか
診察時にお話をうかがう場合のおことわり:
場合によっては家族の構成や家の間取りなどをお聞きしなくてはならない場合もあります。
必要によって、飼い主さんのお仕事、喫煙の有無、あるいはもっと立ち入ったプライベートな内容にまで踏み込んでお話しを伺わなくてはならないこともあります。
動物病院で説明を受けるときには:
獣医師から病気の説明を受ける場合、もしもわからないことがあったらその場で質問してください。あとで、「まるでチンプンカンプンだった」ということでは困ります。また、どの部分がわからなかったのかが不明瞭になってしまいますので、質問や疑問はその場ですぐに聞いてしまいましょう。
同様に、指示された内容に不明なところがある場合には、そのまま帰宅してしまわないで、わかるまであるいは納得がいくまで、よく獣医さんから説明を受けて下さい。自宅で投薬などのお手伝いをしていただく場合、飼い主さんがよく理解しないで面倒を見ていたのでは動物によい結果が出ないことがあります。
検査結果などの説明を受ける場合は、いつ(後日あるいは数時間後に)連絡を取ればよいのか、このまま待てばよいのか、病院から連絡をくれるのか、飼い主さんがあとで自分で電話をするのか、あるいは、再度動物病院を訪れるのかというような段取りをきちんと聞いておいてください。
その病気の重症度とそれと戦うための処置・治療の方法によっては、どうしても入院等が必要な場合があります。(関連項目↓)

一番上に返ります自宅に戻ってからの注意事項:
投薬や処置などを受けている場合は獣医さんの指示通りにしてください。自己判断で投薬等を行うのは危険です。
運動やシャンプーなどは病気の動物にとって負担になってしまうこともあります。担当の獣医師に指示された生活を遵守しましょう。もしも、不明な場合は電話等で担当の獣医師にお尋ねください。
予測外の異常などが認められた場合には、直ちに動物病院に連絡しましょう。

一番上に返ります再診以降の注意事項:
薬をもらったり、シャンプーの指示などをされて、一定期間実施した後、再度動物病院を訪れたときにもいくつかの情報を戴きたいと思います。
もしも様子がよくなってしまった場合でも、獣医さんの指示なしで薬を止めてしまったり、様子を見てしまったりするのはいけません。
「薬が効いていない」、「症状がよくなっていない」という場合にはその旨をきちんと担当の獣医師に伝え、新しい指示をもらうようにしてください。場合によっては「もう少しガマンして同じクスリを使ってください。」という場合もあると思いますが、その場合にはその指示に従ってください。

一番上に返ります入院しなくてはならない場合:
あなたの動物が "大変なこと" になっていて、入院して治療を受けなくてはならない場合
検査等で入院しなくてはならない場合はその必要性に関してしっかり説明を受けて下さい。
入院による治療を行う場合は、それなりの理由があります。ご自分の家の動物がどのように深刻な状態で、どのような処置が必要なのか・・・病気と闘う愛犬や愛猫をしっかりサポートするためにも詳しい説明を受けてしっかり理解する必要があります。

一番上に返りますその他一般的な事項:
動物病院というところはいつでも病気の動物が出入りをしています。多くの場合はお腹をこわしたり、ケガをしたというような・・・病気が伝染したりして他の患者さんに迷惑をおよぼすようなものではないのですが、やはり(動物病院ですから)その場に居合わせただけでも心配な病気(ジステンパーなどはそのよい例ですが)・・・も来院することがあるわけです。まして、自分の家の動物が入院などということになった場合にはその危険性はもっと高まります。動物病院は病気の伝染に関して極めて高い知識と技術で対応しているのですが、万一のことを考えて愛犬・愛猫の予防注射をきちんと接種しておかれることをお勧めします。もちろん、予防注射は入院が必要になった時だけに役立つわけではなく日常生活の中で大切な動物たちを不慮の感染から防御することが本来の目的です。もしも、ご自分の家族にも等しい動物たちがその伝染病で入院することになってしまった場合のことを考えると空恐ろしいものがあります。予防注射が存在するということは、その病気はそれだけ助けることが難しく、助かっても後遺症が残るなど大変苦しい思いを動物たちに強いるわけですから、日頃から定期的に予防接種を受けておく方がよいわけです。

一番上に返りますワクチン接種に訪院するときの注意事項:
生まれて初めて予防注射を受ける子犬や子猫の場合、ほとんどが確実な免疫力を付けるために一定の間隔をあけて数回注射を行う必要があります。この予防注射を受ける時期や間隔というのは、その動物が生まれた日時や家に来てからの日数、それから体調などを考慮して詳しく設定する必要があります。できれば事前に動物病院に電話をして訪院するのに適切な時期などを相談しておくのがよいと思います。
事前に調べておくこと:
新人さんの家族である子犬や子猫に予防注射を受けさせるときには、その動物の詳しい情報が必要になることがありますので、いくつかのことに関しては前もって調べておいていただくのがよいでしょう。わからないことは購入したお店に聞く事ができるかも知れません(もちろん、わからない場合はそれでも大丈夫です)。
種類・年齢・性別などの基本的な情報
購入した(あるいは入手した)日時(飼い始めてからどれくらいか)
購入した(入手した)店や場所(ペットショップの名前や拾った場所など)
購入したときにお店の人から伝えられた情報など
それまでの予防注射歴を確認しておく
持参するもの:
お店などから購入した場合はその売買契約書や健康証明書などの書類を全部
検便用のウンチ(その日のもの)を持参する
訪院時の注意事項:
基本的なことですが、調子のよくないときには予防注射は中止です。病気を怖がるあまりに「何でもよいからはやく予防注射を射ってくれ」と言われる場合もありますが、予防注射を受け取る体にとっては刺激になるわけですから、まず「調子のよくない原因を取り除いてから・・・」というのが順番です(新しく家に来た子犬や子猫に一番多い調子の悪い原因は "疲労" です。いわゆる "電池切れ" という状態です。この場合にはとにかく休ませてあげるのが一番です(詳しくは "飼い主初心者の心得帳" を参照してください)。
予防注射が済んでいない子犬や子猫は、免疫力が弱いため不用意に触ることで簡単に伝染病などを拾ってしまう可能性があります。それを防ぐためには、動物病院を訪れるときには、必ず動物をキャリアケース等に入れて他の犬や猫(そしてその飼い主さん)と直接接触をすることのないように保護してあげましょう。診察のために病気の動物を連れてきている飼い主さんでも、子犬や子猫のあまりのかわいさに思わず子犬や子猫に触ってしまうということもありますので注意が必要です。
動物病院が暇な時間?を電話などで聞いておくのもよいでしょう。動物病院が予約制の場合(ちなみに本院は予約制ではありませんが)にはできるだけ予約時間の前後に空きのある時間を選んでもらいましょう。「うちの病院はいつでも暇だ!」と言われる?場合もあるかも知れませんが・・・混み合った待合室で長時間待たされるのは子犬や子猫にとってよいことではありませんし、先ほどの理由と同様に他の人に不用意に触られてしまう可能性も減ります。
家に帰ってからの注意事項:
予防注射は体の中に異物を注入することで体に免疫力を付けるという目的で行うのですが、やはりそれに伴っていくつかの異常が見られることがあります。例えば、吐き気や発熱、顔や体がかゆくなってしまうなどの症状です。このようなことが見られるのは大変希なのですが、ときにはそれに対して何らかの処置をしなくてはならないというようなことも考慮しておく必要があります。そこで、動物病院に出かける時間ですが、できるだけ午前中に予防注射を済ませて・・・午後から夕方にかけては過激な運動を避けて、ゆっくりと様子を見ることができるようにしましょう。
予防注射というのは前述のとおり体に刺激を与えて免疫力を付けるという作業です。この免疫力というのは予防注射を射つとすぐにできるというものではありません。体が十分な免疫力を作るための条件には、繰り返し数回の注射を行うことが必要な場合もありますし、動物の年齢や体調によって一概には言えないこともありますので、「いつになったら散歩に出してよいのか?」ということを担当の獣医さんに聞いておきましょう。
予防注射で動物病院を訪れるときというのは、病気の治療をしなくてはならないときと違って気持ちの上でも時間の上でも余裕がありますので、毎日の管理で不安なことや気になっていることを獣医さんに聞くチャンスです。いくつもの質問を忘れてしまわないようにぜひメモをしておいてください。

一番上に返りますいくつかの質問事項:
Q:動物病院に猫を連れていきたいのですが、重いケージに入れて運ぶのは大変です。何か良い方法はないでしょうか。?
A: 動物を運ぶ方法はいくつかのやり方があるのですが、基本はあまり大きな入れ物は使わないということでしょう。どこへ連れて行かれるのかわからず、(病気などで)タダでさえ不安定な精神状態の動物たちは広めのケージなどで揺られてしまうと気持ちが悪くなってしまったり暴れてケガをしてしまうことがあります。とくにすばしこい猫などはケージの隙間などに爪を立ててケガをしてしまうことが多いのです。そこで便利なのが洗濯用のネットです。別名ランドリーネットといわれるこの網目状のネットは洗濯機でデリケートな洗濯物を洗うときの便利グッズですが、ジッパーで口を閉められること、丈夫で猫が飛び出さないこと、網目状で呼吸も楽なことなどよいことづくめ。さらに、値段も安いので是非ひとつ用意しておくのがよいと思います。サイズが沢山ありますから猫を入れてちょうどいっぱいになるくらいのものを用意しましょう。
Q:動物病院で話した家の住所や電話番号などの個人情報ってどこかへ漏れてしまうことはないのですか?
A:もちろんです。獣医師が動物病院の中でお聞きした個人のプライバシーに関わる情報は、名前や住所・電話番号はもちろん、個人を特定できるようないかなる情報も外部に漏出・漏洩させるようなことはありませんので、安心して(治療のために率直に)ご相談をいただければよいと思います。

一番上に返ります狂犬病の予防注射について詳しく解説!:
毎年恒例の狂犬病予防注射ですが、衛生局からのお知らせのハガキには愛犬の健康状態を記入するための問診票が印刷されています。公園などで行われる集合注射会場では、この問診票に記載がない場合は、手続に少し時間がかかってしまうことがありますので、忘れずに記入してから会場へお出かけください。また、健康状態の良くない場合や、他の予防注射を受けていて一定の時間が経過していないような場合は会場で予防接種を受けられない場合がありますので、注意が必要です。

今年始めて狂犬病の予防注射を受けるイヌさんの場合は、受付で生年月日や年齢・種別、健康状態などのチェックが行われますので、生まれた日などがすぐにわかるような準備をお願いいたします。

それから、いろいろな都合などで集合注射会場に行かれない場合、あるいは毎年動物病院で狂犬病予防注射の接種を受けておられる場合にも、お知らせのハガキが必要です。できれば、鑑札や注射済票の入っていた登録袋も一緒に持参してください。この場合には、動物病院において十分な問診と健康状態のチェックをしてからの予防接種になりますので、ハガキの問診票には記入されていなくても結構です。

毎年狂犬病の時期には動物病院からもフィラリアの予防に関してのお知らせが届く頃です。恒例の出費とは言え大変恐縮ですが、狂犬病の発生においてわが国の公衆衛生が他国に例を見ないほど優秀な成績を維持しているという実績を踏まえ、そして、恐ろしいフィラリアの虫から愛犬の体を守るために・・・ぜひ動物病院にお出かけください。



















- UP -

以上は、本院における獣医師−患者間の対応に関して日常的に行われている諸事情を紹介したものです。したがって、動物の診療に関わる獣医師が本来(当然)持っているべき使命感と責任感と倫理感においてそれぞれの動物病院において果たしているであろう診療行為全てを保障するものではありません。したがって、各動物病院における諸対応の中で上記の内容と異なる対応・行為・事態が生じたとしても責任を負えるものではありません。あくまでも、かかりつけの先生とよくご相談をしてよい信頼関係を築いた上で実りのある診療をお受けいただくための目安としてお読みください。